リスク管理専門員制度趣旨

リスク管理専門員制度 創設趣旨書

  我が国は、本年3月11日、未曾有の震災を体験しました。地球の自然活動である大地震が起こした大災害ですが、一方で「有ってはならない。」「ある筈が無い。」と、安全に過信をした人間の愚かさが招いた人災であるとも考えられます。リスク管理(リスクマネジメント)は、戦後米国から輸入されコンティンジェンシープラン(contingency plan )=不測事態対応計画の導入が強く叫ばれました。しかし、その不測事態対応計画(contingency plan )は、全くと言って良いほどに、我が国では評価されなかったのです。そのリスク管理である不測事態対応計画の不存在が、今回の災害を招いたとも言えるのではないでしょうか。

 今、国民として、手を拱いてはいられません。そして、何をやるべきかを考え実際に行動に移さなければなりません。 私たち研究者が、いま立ち上がり実際に役立つリスク管理の研究を行い、重要性を訴え普及して行かなければならないと考えます。私たちは、ここに、リスク管理専門員制度を創設し、リスク管理専門員の教育と認定を行い、学術団体として新たな社会的責務を果たさなければならないと考えます。

 その為に、日本ビジネス・マネジメント学会は、ここにリスク管理研究部会を設置し、さらに、リスク管理専門員認定審査委員会を設立するものです。

平成23年9月1日
日本ビジネス・マネジメント学会
リスク管理研究部会
リスク管理専門員認定審査委員会